前立腺ラボトップ > 進行度・病期について > D1とD2 - 前立腺がんのABCD分類
D1とD2 - 前立腺がんのABCD分類
病期で分類する方法
ガンに関するどんな分類でも最後の段階となれば、その症状は極めて重いということが容易に想像できるでしょう。
ABCD分類でも同様のことが言えます。
病期によってA、B、C、D分類されていますが、病期Dがもっとも症状が重い状態です。
がんの転移が認められる病期D
病期A、Bは早期で適切な治療を施せば、ほとんど体に負担を与えることなく治療を行うことができ、5年生存率もほぼ100%です。病期Cであっても手術などの処置によってがん細胞を根絶することが可能になります。
精嚢に湿潤していることもありますが、摘出することが可能です。
しかし病期Dの場合は転移が認められるため、がん細胞を根絶するというよりは病状の進行を食い止めるということに治療の主眼が置かれることになります。
D1は所属リンパ節に転移が認められることを意味します。
D2は所属リンパ節以外のリンパ節への転移、膀胱頸部以外の膀胱、直腸などの隣接臓器への湿潤、骨や肺、肝臓などへの転移が認められる状態です。
さらにD2に対する適切な治療後にガンが再発した場合にはD3と分類されます。
病期Dは治療後も再発リスクが伴う
前立腺がんは骨への転移が多く、その場合には骨シンチグラフィーを用いてガンの転移状況を調べることになります。
リンパなどに乗って体中にガン細胞が回っていると、がん細胞を無くすことは困難であるため、目立ったガンを摘出してもまた再発するといった危険性もはらんでいるのです。
このような事態にならないよう、自覚症状が出てたらすぐに医療機関に行って診察を受けるようになさってください。
スポンサードリンク
- 関連記事はこちら>>