内部照射療法(小線源療法・HDR)
前立腺がんの内部照射療法
前立腺がんの治療には、内部照射療法と呼ばれるものがあります。
内部照射療法とは、放射線を使った療法で、主に2つの方法があります。
1つは放射性物質を体内に埋め込むもので、もう1つは前立腺に一時的に針を刺して、放射線を集中的に前立腺に当てるものです。
前者は小線源療法と呼ばれ、後者はHDRと呼ばれます。HDRとは、高線量(放射能が高いこと)です。
2つの療法とも、放射線を直接前立腺に照射するものです。
HDRは、日本の病院で以前から使われていましたが、小線源療法は近年になって使われるようになりました。
体の負担が少ない小線源療法
小線源療法には、患者さんの体に負担がかからないというメリットがあります。
前立腺がんの場合、ごく初期のものであれば全摘出手術が行われることもありますが、手術には出血等の問題があります。しかし、小線源療法を選択した場合、体を傷つけることなく、がんを治療することができます。
後遺症も少なく、前立腺がんの他の治療法にくらべて、入院期間も短くなります。
そうは言っても、放射線を出すものを体内に入れて大丈夫なのだろうかと思われる方もいらっしゃるでしょう。
小線源から出る放射能は、ほぼ1年でゼロになると言われています。
永久に放射能を出し続けるわけではありません。
HDRは入院が必要
HDRは、入院して治療を受ける必要があります。前立腺に針を刺し、その針を通して放射能を照射します。
いったん針を刺すと、安静にしていなければなりません。その点に辛さを感じる方もいらっしゃるようです。
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