前立腺ラボトップ > 前立腺がん治療による合併症

排尿・排便の影響

前立腺がんの治療後に後遺症が現れることがあります。特に多いのが排泄・排便に関する障害です。これは前立腺が排泄に関する神経の近くにあるため、手術によりその神経を傷つけてしまうことが原因と考えられています。軽度の障害なら尿道括約筋を鍛える体操で対処することも可能です。また、改善に有効な薬や医療用具もありますので、担当医としっかり話し合い自身に合った治療法を選択するようにしていきましょう。

尿失禁・尿漏れ
前立腺がんの治療時に最も起こりやすい合併症です。尿道括約筋を鍛えたり、尿漏れパッドで対処します。
尿が出にくい・排尿困難
がんの進行や再燃、前立腺の肥大、治療の後遺症によって起こる合併症です。症状の改善にはホルモン療法が有効です。
頻尿
前立腺肥大、治療時に膀胱機能にダメージを受けることで起こります。尿道括約筋を締めなおす体操で改善をはかります。
血尿
膀胱や尿管がダメージを受けた際に起こる合併症です。多くの場合、時間の経過と共に症状は治まります。
頻便
治療で直腸を傷つけた際に起こりやすい合併症です。薬や食事で対処する方法が一般的です。

性機能への影響

前立腺がんの治療に伴う後遺症に性機能障害があります。手術を受けた方の約半数に見られる後遺症で、勃起障害などがその代表でしょう。主な原因は手術中に性機能を司る神経を損傷することです。改善にはED治療薬を用いることになりますが、それでも改善されない場合には損傷した神経を移植する神経移植術が効果的な治療法になります。

ED・性機能障害
前立腺がんを治療した人の約50%に現れる合併症です。性機能を高める薬剤が有効です。
勃起神経を補う神経移植術
前立腺がんの手術で失われた勃起機能を回復させ治療法です。治療を受けた人の約半数に機能改善が見られています。
PDE5阻害薬
PDE5阻害薬はED治療薬の総称です。

その他

前立腺がんの手術でリンパを切除したり、リンパ周辺に放射線を照射することでリンパ浮腫の後遺症が現れることがあります。リンパ浮腫は俗にむくみといわれる症状です。予防にはマッサージ、リンパドレナージ、スキンケアが効果的です。なお、虫に刺され細菌感染すると蜂窩織炎を起し、細菌が足全体に広がることもあるため、単なるむくみだと安易に考えないようにしましょう。

リンパ浮腫について
リンパ腺が圧迫され流れが悪くなりむくみを起こす症状です。手術によるリンパ節切除が主な原因とされています。
リンパ浮腫の治療やケア
リンパ浮腫を防ぐには皮膚を清潔な状態に保つことが重要です。症状が悪化した場合、リンパドレナージを受けましょう。
リンパ浮腫を起こさないための予防法
リンパ浮腫が起こっていないか日常生活の中で確認することが大切です。そのうえでマッサージ、スキンケアを行うようにします。

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